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『DAOKO「anima」Release Talk & Live』最前衛テクノロジーによって拡張現実化するDAOKOの詩と音の世界

「SUPER DOMMUNE tuned by au5G」より今月配信された FISHMANS AR LIVE「INVISIBILITY」に続く第2弾イベントが 6月24日(水)に行われ、世界各国から約7万人が視聴した。その模様をレポート。


世界評価を誇るライヴストリーミングチャンネル「DOMMUNE」とau 5G (KDDI)がパートナーとなり、オープンした最先端テクノロジーを活用した5G時代の配信型スタジオ「SUPER DOMMUNE tuned by au5G」より、今月配信され、大きな話題となったFISHMANSとの”ARによる拡張現実化ライブ”、AR LIVE「INVISIBILITY」に続く第2弾イベントとして、アーティストのDAOKOを迎えた『DAOKO 4th ALBUM「anima」Release Talk & Live』が 6月24日(水)に行われ、世界各国から約7万人が視聴した。

今回のイベントは、当日に約1年半ぶりにリリースされたDAOKOの4thアルバム「anima」のリリースを記念したもので、DAOKOとサウンドプロデューサーの片寄明人によるトークも合わせて配信。トークでは自分でデモを作り出したことを始め、片寄を訪ねて制作の話を持ちかけたことなど制作のきっかけや収録曲の解説が行われるなどアルバム制作秘話が語られる、ファンにとっては一語一句聞き逃すことができない興味深い内容だったことは間違いないだろう。

またリリース記念ライブでは、最新アルバム「anima」収録曲である「御伽の街」、「おちゃらけたよ」、「sorry sorry」、「ストロベリームーン」、「帰りたい!」の5曲に加え、過去にリリースされた「Cinderella step」を含む、全6曲を披露したDAOKO。

前回のFISHMANSとのライブ同様、現実を拡張するARによる演出が、配信を視聴してたファンの目を奪ったことは間違いないが、今回の”ARによる拡張現実化ライブ”では、前回がARの即興性を重視したライブ感のある演出であったことに対し、ラテン語で“生命”“魂”を意味するアルバムタイトル通り、DAOKOの詩と音の世界に最前衛テクノロジーで”アニメーション”の語源でもある“ANIMA”を吹き込むことで現実を拡張していく、綿密に構成された拡張空間が特徴となっていたことが印象的だった。

そのようなAR演出は、まず1曲目の「御伽の街」で行われたが、こちらの演出はヘルミッペが手掛けた同曲のMVを彷彿させるものになっており、配信画面にはARによるグラフィックが加えられていくことで、現実のライブ映像とMVの世界観がクロスリアリティ的に融合する様は、まさにARの仮想空間技術が活かされた瞬間だったことは間違いない。特に「Stepping back to step it up」で始まるサビのパートなど音の切れ目にエフェクト的に差し込まれたARグラフィックには多くのファンからの称賛の声が集まった。

続いてAR演出が行われた5曲目の「Cinderella step」では、歌詞にリンクするようなAR演出に目を奪われた。例えば「泡沫のアベック」という歌詞にあわせてライブ空間に泡が広がっていく演出や「きみと逃避行 行きたいの ダンシング」で始まるサビの盛り上がりにあわせてビー玉が落ちてくる”淡い世界”を描いた演出には多くのファンが心を掴まれたことだろう。

さらに後半では空間がそれまでの海面から海中に切り替わり、消えていく泡といった演出はDAOKOが歌う楽曲の世界観に没入させるものになっており、儚い歌詞とリンクしながら視聴しているファンのそれぞれの胸の内にあるセンチメンタルな記憶や情景を蘇らせるかのようだった。

そして、ライブの最後を飾った6曲目「帰りたい!」では、レトロゲームを思わせるドット絵風のAR演出によって、立体的な夜の街並みが再現されたほか、ラップにあわせたドット絵のシェイク、ハンバーガーに加え、抽象的なイメージも再現された。さらにサビで繰り返される「はやく帰って」という歌詞にあわせて、登場した立体的なドッド絵によるDAOKO像や曲のラストにARで再現された夜の街並みなど、楽曲の世界観が視覚的に伝わるものになっており、「そいじゃまた 会いましょう」という歌詞どおり、余韻を残すかのように儚く消えていくAR演出に目を奪われた。

即興的な演出だけでなく、詩と音の世界観を最先端テクノロジーに活用することで現実世界に拡張していくARパフォーマンスの可能性が示された今回のライブ。「SUPER DOMMUNE tuned by au5G」では、今後もさまざまなアーティストや音楽業界とパートナーを組み、規格外のエンターテイメントを届けていく。

スタッフクレジット

LIVE編成:
DAOKO (Vo)
網守将平 (key, Arrangement)
永井聖一 (Gt)
西田修大 (Gt)
鈴木正人 (Ba) LITTLE CREATURES
大井一彌 (Dr) yahyel、DATS
美島豊明 (Manipulator)
片寄明人 (Sound Producer) GREAT3

LIVE STREAMING編成:
宇川直宏 (Streaming Director) DOMMUNE
水田修 (Technical Director) KDDI
stu (AR Production)
佐伯雄一郎 (VJ)
huez (Lighting)

アルバム情報

DAOKO 4th ALBUM「anima」
https://TF.lnk.to/anima

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